エンジニアとして副業する際のデメリットと解決方法

2020年03月01日(日) 16:50

更新:2020年03月01日(日) 19:56


前提:エンジニアは積極的に副業するべき

最近はエンジニアで副業をしている人やこれから副業を始めたい人が増えています。
私も2017年から約2年半程エンジニアとして副業をしていますが、実際にやってみてとても良かったと思っています。

【エンジニアとして副業でやったこと】

・WordPressを使ったホームページ、Webサービス開発
・Pythonを使ったスクレイピング、データ移行スクリプト開発
・Nuxtを使ったWebサービス開発
・Nuxtを使った静的ホームページ作成
・ホームページ作成ディレクション
・新規サービス開発企画
・セミナー講師

なのでエンジニアであれば是非積極的に副業した方が良いと思っています。
なぜエンジニアは積極的に副業するべきなのは是非こちらをご覧ください。


副業には向いてない人やデメリットもある

ただそれでも副業に全く興味がない人や副業に向いてない人もいると思っています。
また、副業すると良い事や得られることも多いですが、もちろんデメリットもあります。

今までは個人的にエンジニアの副業の良いとろを中心に発信していましたが、
しっかりとデメリットも整理した上でエンジニアの副業について理解して欲しいと思い、
今回はエンジニアとして副業する際のデメリットや副業に向いてない人についてまとめます。

せっかくなのでただデメリットをまとめるだけではなく
そのデメリットを解決する考え方もセットでまとめたいと思います。
それによってデメリットを考慮しながら少しでも副業をやってみよう、というきっかになれば嬉しいと思います。

エンジニアとしての副業の4つのデメリット

1. 副業の始め方がわからない/何をすれば良いかわからない
2. 副業するためには勉強が必要
3. 自由な時間が奪われる
4. 精神的に大変になる場合がある

1. 副業の始め方がわからない/何をすれば良いかわからない

これは副業のデメリットというよりは、副業を始める前の課題だと思っていますが
実際にこのように考える方は多いのではないでしょうか。
特に会社員としては働いている人は副業とは具体的にどのように働くのかイメージが湧かない人も多いかもしれません。

また場合によってはそもそも今いる会社が副業禁止である、という方の場合は副業をやりたくても出来ない場合もあるかもしれません。
その場合は副業をするという考えにそもそもならない可能性も大きいかもしれません。

このように副業を始める前の段階でやり方が分からないや
環境の問題で副業できないという場合は多いかもしれません。

2. 副業するためには勉強が必要

エンジニアとして副業で案件をとる場合には、案件によりますが必要とされるスキルがあります。
Webサービスの開発であれば、サーバサイドでPHP,Ruby,Java、フロントエンドならVue,React,Angularなど
その現場で必要とされるスキルセットの幅は非常に広いと思います。
副業の場合は新卒で会社に入る場合と違って即戦力で実務を行うことになるのでそう言った求められるスキルセットが無いとそもそも副業で仕事ができないという課題はあります。

また、もしエンジニア未経験の場合はいきなり副業でエンジニアとしての仕事をするにはかなりハードルが高いというのも事実としてあると思います。

このようにエンジニアとして副業を始める場合はそれなりのスキルが無いと実際に案件をとることがでいないので
そのスキルを身につけるための勉強時間や事前準備が必要になってしまうというデメリットがあります。

予めスキルアップの勉強や準備をして副業を始めるとなると、かなりハードルの高いものだと思って
結局行動に移せない場合も多いかもしれません。

3. 自由な時間が奪われる


こちらの調査にもあるように 副業を始めない理由の1番は「副業をする時間が取れないから」 であり、
副業を始めた時の1番のデメリットも時間の問題ではないでしょうか。

これはエンジニアの副業に限らず、何の副業をする場合でも全て同じですが
当たり前ですが副業をするとその分自由な時間は奪われてしまいます。

例えば会社員として副業をする場合は週5日会社で働くのにプラスして副業の時間を作る必要があるので
自分の自由な時間、家族との時間、友達と遊ぶ時間などを削らないと時間の捻出は難しいかもしれません。

エンジニアの場合だと副業する内容にもよりますが、どの副業案件も最低週1日稼働は必須だと思うので
1週間のうち8時間分は副業によって時間が奪われるというデメリットは大きいかもしれません。

4. 精神的に大変になる場合がある

副業といえど立派な仕事なので十分にパフォーマンスを発揮して成果を出す必要があります。
なのでそれによって精神的な負担も大きくなるというのはデメリットです。

副業する側としては本業の仕事もあるので副業にそんな力は出せない、と考える人も中にはいるかもしれませんが
副業を受け入れる企業としてはそう言ったことは関係ないので、副業であろうとちゃんとを成果を出してもらわないと困ると思います。

なので副業をするにしてもしっかりと成果を出すことを意識する必要があるので精神的にも負担が大きくなる可能性があります。

またエンジニアで開発の案件をする場合は個人作業になる時間が多いかもしれませんが、
それでもオンラインやオフラインによるコミュニケーションも一定発生すると思います。
会社の中である程度人柄や性格を把握した上でコミュニケーションを取る場合と、あまり面識もない人とコミュニケーションを取る場合だと認識のズレも発生しやすく、それによるコミュニケーションストレスを感じる場合も少なくないかもしれません。

副業に向いてない人の4つの特徴

ここまで上げた副業のデメリットを踏まえて、そもそも副業に向いてない人の特徴もまとめてみました。

1. 働くことが嫌いな人
2. スキルアップに興味がない人
3. 最低限の生活さえできれば良いと思っている人
4. マルチタスクが苦手な人

1. 働くことが嫌いな人

副業は本業にプラスしてさらに働く時間を増やすことになるので、働くことが嫌いな人は副業に向いてないかもしれません。
これは 「働くことが好きな人じゃないと副業できない」 とも少し違って、何も働くことをプラスに考えられなくても
「働くことが苦にはならない」 レベルであれば副業は十分できると思います。

しかし働くことが苦だと感じる人に関しては副業することでストレスがたまる原因にもなり得るのでそこまで無理して副業することも無いと思います。
副業はあくまで個人で好きでやることが条件だと思うので、 「世の中的にやらないといけない雰囲気だから」というような理由では副業は始めないほうが良い と思います。

ただ個人的な経験から、 「副業を始めたことで働くこと自体が楽しくなった」 という実体験があるので
働くことが嫌いな人でもまず副業にチャレンジしてみるのは是非やって欲しいと思います。
実際に副業をしてみてそれでも働くのやっぱり辛いな、と感じるような場合は副業には向いてない可能性があるかもしれません。

2. スキルアップに興味がない人

個人的にはエンジニアとして副業する1番の理由はスキルアップできることだと思っています。


副業することによって本業では身につけられない言語スキルやエンジニアとしてのスキルを高めることができので
スキルアップしたいと思う方であれば副業は最適な環境だと思います。

逆にスキルアップに一切興味がない人、今のスキルで今の会社で働ければ問題ない、と感じる方であれば
副業はしなくても良いかもしれません。

ただエンジニアに限らずですが、今は終身雇用も崩壊しつつある時代なので
その中で個人的なスキルを高めないことは長期的なリスクであるというのは十分理解しておいたほうが良いと思います。

特に会社員の方で「自分はエンジニアとして十分スキルがある」と思っていても
実はその会社に依存するスキルだったりする事はあるので
もし会社が倒産して働く場所を失ったときにすぐに別の会社で働けるスキルがあるかはよく考えたほうがよいかもしれません。

なのでそのリスクを考慮した上で
・スキルアップに興味がない
・長期的に見て今の会社以外で働けなくなっても良い
と考える人であれば副業は向いてないかもしれません。

3. 最低限の生活さえできれば良いと思っている人

これも「スキルアップに興味がない人」に近いかもしれませんが、今の生活スタイルや水準に満足している人も副業に向いてない可能性があります。
副業するとスキルアップできるというのが1番大きいと思いますが、もちろん仕事をすることになるのでそれによって収入も増えるのはメリットの1つだと思います。

なので
・スキルアップも必要としない
・お金も必要としない
人であれば副業をするモチベーションは低いと思います。

ただこれもスキルアップの話と同じで今後の時代の変化によって今の生活スタイルや水準を継続できる保証はどこにもないので
そのリスクがあることはしっかりと理解しておいたほうが良いと思います。

4. マルチタスクが苦手な人

副業すると最低でも本業と副業の2つのことを同時で進める事になります。
なので同時に2つ以上のことを進めることが苦手な人=マルチタスクが苦手な人は副業することで苦労する可能性が高いかもしれません。

また「今は本業に集中したい」と考えている方も副業を始めることで本業が疎かになる可能性があるので
注意したほうが良いと思います。
本業に集中するということは決して悪いことではなく、むしろ副業をする上でも本業でちゃんと成果を出すというのは
大事なことなので同時進行が難しい人は中途半端に副業はせずに、まずは本業に集中するのが一番良いと思います。

エンジニアとしての副業のデメリットに対する解決策

ここまで副業のデメリットと副業に向いてない人をまとめてきましたが、
特に副業のデメリットについては解決策がいくつかあると思っているので、少し解決策につてもご紹介したいと思います。

1. 副業の始め方がわからない/何をすれば良いかわからない

まずは副業案件を探してみよう

2. 副業するためには勉強が必要

副業しながら勉強するマインドに切り替えよう

3. 自由な時間が奪われる

時間の使い方を工夫しよう

4. 精神的に大変になる場合がある

まずはやってみる、合わないなら無理しない

1. 副業の始め方がわからない/何をすれば良いかわからない→まずは副業案件を探してみよう

エンジニアとして副業に興味があるけど何をすれば良いかわからない場合は
まず具体的にどう言った副業案件があるのか自分で探してみるのをお勧めします。

最近では副業紹介サービスやマッチングサービスが数多くあるので副業案件も1人でも探しやすいと思います。
副業探しにお勧めなサイトをまとめてあるので是非こちらをご参考に、どう言った副業案件があるのか探してみて下さい。


またそもそも会社として副業を禁止している場合は「個人開発を始めてみる」のがお勧めなので
是非こちらもご参考ください。


2. 副業するために勉強が必要→副業しながら勉強するマインドに切り替えよう

副業するためにはある程度の技術力やスキルが必要なので勉強が必要というのはその通りですが、
かと言って過剰な勉強は全く必要ないと思います。

特に本業でWeb系企業、IT系の企業で働いていて、少しでもコードを書いて開発や運用などの経験がある方であれば
副業のための勉強はせずに今すぐ副業を始めて良いと思います。

エンジニア未経験な方であればもちろんある程度のスキルを身につける必要がありますが
それでも十分に勉強してから副業するのではなく、副業しながら勉強するという考えに切り替えたほうが良いと思います。

具体的に副業を始めるうえで必要なスキルは
「分からないことを調べながら(人に聞きながら)自分で進めることができる能力」
さえあれば十分だと思います。

具体的な言語のスキルなどはやりながら身につけていくという考えで副業を始めないと
いつまで経っても万全な状態は来ません。
エンジニアとして副業を始めるのはスキルも大事ですがそれ以上にやりながら学んでいくというマインドの方が重要だと思っています。

3. 自由な時間が奪われる→時間の使い方を工夫しよう

副業する時間は工夫さえすれば誰でもうまく使えると思います。
時間の使い方も立派なスキルだと思っているので、訓練によって副業する時間を生み出すことは十分可能だと思います。

時間の使い方については是非こちらご覧ください。



他にも複業研究科の西村さんが考えた「ECRS」という生産性アップのためのフレームワークも非常に参考になるので是非見てみてください。


4. 精神的に大変になる場合がある→まずはやってみる、合わないなら無理しない

これに関しては根本的な解決策はあまりないかもしれませんが、
まずはやってみるというのが一番良いと思います。

副業なので辛いと思えばすぐに辞めれますし(もちろん受け入れ先の企業等にご迷惑はかけない範囲で)
始めるリスクが限りなく低いというのが副業の大きなメリットでもあるので、まずは試しに副業を始めてみるのが良いと思います。

やってみると思ったよりも辛くない、むしろ楽しいと感じる場合もあるので
そうなればとても良いと思いますし、
仮にやっぱり精神的に大変だった、、と思えば無理せず辞めましょう。

私自身は副業を始めてむしろ働く事自体が楽しくなったという経験があるので
副業は是非多くの人にやって欲しいと思いますが、もちろん合う合わないもあるので
合わなかったからと言って悲観的になることも無いですしチャレンジしたならそれだけでも十分価値があることだと思います。

まとめ:エンジニアとしての副業はデメリットも考慮して始めよう

エンジニアとしての副業は良い点が多いと思っていますが、それでもデメリットや向いていない人はいると思います。

ただ、なにもやらずにデメリットのことだけを考えるのではなく、
まずは副業を始めてみて合わなければやめるというノーリスクでチャレンジできるというのが副業の大きなメリットの1つだと思っています。

まだ副業してない方はとりあえず始めてみて、合わなければ無理しないという気持ちで是非副業にチャレンジしてみましょう!


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